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12 『より良い作品作りの為に』
 


作品の良し悪しは技術の巧拙や被写体の良否だけで決まるものではあり

ません。技術の巧さや被写体の美しさだけの作品は、上面の見せかけだ

けになり、内容のある奥深さは表現できません。

 
作品は人が作るものである限り、その人のものの考え方や観方、又、大

胆さや繊細さ、激しさや優しさというような性格や特性までも、意識してもし

なくても否応なしに現れるものです。これこそが作品の内容の良否を左右

するものなのです。

 
ですから良い作品を作るということは、「何をモチーフに」「何を狙い目に」

「何を訴えるか」、という明確なテーマを持ち、それを如何に表現するかに

懸かっていますし、更にその主張が鑑賞者にストレートに伝わり共感され

感銘を与えられるかどうかで、作品の良否が決まってきます。


又、作品の内容の奥深さは作者が如何なる精神性を持ち、更に被写体の

内的(本質的)なものを観る目を持っているかどうかで決まります。

 
このように内容の奥深い感銘を与える作品を作るには作者自身のものの

観方・考え方を常に高め磨きあげることが要求されます。

何故なら、人々を魅了してやまない究極のもの、それは人格の美であると

いわれているからです。

 
作品作りの究極は「心の美」の表現に尽きるのです。ですから真の価値は

決してものの外観や形のあるのではなく、内的なものに存在するという考

え方が根本となります。

 
要は「純粋且つ素直な心」でものを観、考えることに徹すれば上述の問題

は全てクリアされ、人々を魅了する作品作りができることは間違いのない

事実です。

しかしながら、「純粋で素直」になることが実は至難なことなのです。でも、

今より一歩でも近づくことはできるはずです。それより他により良い作品作

りの道はないのですから・・・。

               
                                       ー守道ー

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